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銀行口座の整理術①|銀行口座を整理するメリット、残しておきたい3つの銀行口座

遺言作成やエンディングノートを書く際、現在の財産確認が必ず必要になります。財産確認をする際、所有している銀行口座の中に使っていない口座や昔住んでいた県の口座はありませんか?時間がある時に解約しようと思ってはいたけれど、ついそのままになっている方も少なくないと思います。

これを機に銀行口座の整理をしてみましょう。銀行口座の整理も終活の一部であり、得られることも大きいです。

今日は、終活で銀行口座を整理するメリット、残しておきたい3つの銀行口座、をご紹介します。

 

1.終活で銀行口座を整理する4つのメリットとは?

メリット①これからのマネープランが立てやすくなる

銀行口座を整理する過程の中で、現在の貯蓄額や口座内での毎月の収支が把握できます。すると、さまざまなことに気が付くと思います。例えば、以前は必要だと思って契約したけれど今はそこまで必要としていない契約の支払いがある、もう少し節約して貯蓄を増やしたい、将来のお金に不安があったけれど何とかなりそうだ、など人それぞれです。

現在の状況が把握できると今後のマネープランが立てやすくなり、漠然とした不安も小さくなります。

メリット②残された家族の負担を減らす

銀行口座の名義人が亡くなったことを銀行側が把握すると、トラブル防止のために故人名義の口座は凍結されます。凍結を解除するためには、口座を持っている銀行窓口で家族・相続人が手続きをしなければなりません。当然、口座の数が多ければ手続きの数も増えます。手続きは役所で発行してもらう正式な書類が必要になったりと簡単ではありません。

持っている銀行口座をゼロにしてから亡くなることは難しいですが、必要最小限の数にしておくことは残された家族の負担を減らすことにつながります。

メリット③相続トラブルの防止に役立つ

相続トラブルにならないようにと遺言を作成したとしても、所有している銀行口座に漏れがあると後々大変なことになってしまいます。残高が多く残っている口座であっても、借金の口座であっても、誰が相続するのかでトラブルが起きる可能性があるためです。

遺言を作成していない場合でも、後から銀行口座が見つかると誰が相続するのかで揉めることは十分に考えられます。

銀行口座の数が多いと、本人でさえも忘れている口座があります。その口座を残された家族が知っている可能性は極めて低いでしょう。銀行口座を整理して数を減らし、本人がきちんと把握・管理できる状態にすることは相続トラブルの防止につながります。

 

2.どの口座を残せばいいの!? 残しておきたい3つの銀行口座

銀行口座を整理する際は、生活に必要な銀行口座を必要最低限の数で残しておき、その他の口座を解約します。

それでは、“生活に必要な銀行口座”とはどのようなものでしょうか。

生活に必要な3つの銀行口座とは?

①生活費用の口座

この口座は、「お給料・年金などのお金が振り込まれる用」と「光熱費・電話代などの引き落とし用」の口座です。若い頃は、お給料が振り込まれる口座と引き落とし用の口座を別にしている人も多かったと思います。しかし、年齢を重ねると口座間でお金を移動させることが手間になってきます。引き落とし用の口座にお金を入れ忘れて、慌てることがないよう一つにしておくと安心です。

なお、この口座は近所やよく行く場所(スーパー、病院、など)にある金融機関・ATMのものにしておくと大変便利です。

②貯蓄用の口座

この口座は、お金を貯める専用の口座です。あまり出し入れしない口座になるので、近所やよく行く場所にある金融機関・ATMでなくても構いません。

万が一の際には、この口座に預けているお金が相続されることになるかもしれないので、相続や財産管理のサービスが手厚い金融機関の口座にしておくと安心です。

③資産運用の口座

この口座は、資産運用を行う専用の口座です。貯蓄用のお金とはしっかり区別をつけることをおすすめします。資産運用をしない方は無理に持つ必要はありません。

判断能力が衰えた時や認知症になった時、この口座をどうしたいか考えておきましょう。

 

 

3.老後になったら考えておきたいこと

口座の名義人が亡くなった時以外にも銀行口座が凍結されることがあります。

それは、銀行側が名義人の判断能力の低下を発見した時です。詐欺・横領・口座の不正使用を防ぐ目的で口座を凍結させます。

凍結を解除する方法はありますが、簡単ではありません。凍結が解除されるまでの生活費など、必要なお金が引き出せるように対策を考えておく必要があります。

 

 

まとめ

今日は、終活で銀行口座を整理するメリット、残しておきたい3つの銀行口座、をお伝えしました。

銀行口座を整理するには口座の解約だけでなく、口座をまとめるために他の銀行口座で引き落とししている支払いの口座変更など手間がかかることだらけです。おまけに、銀行の窓口は平日の日中にしか手続きができません。手間も時間もかかることですが、あなたがやらなければ残された家族がやらなければならなくなります。今から少しずつでも整理してみませんか?

具体的な整理方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ一緒にご覧ください。

銀行口座の整理術②|銀行口座の具体的な整理方法、整理する際に注意したいこと