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ペット終活|お墓派?自宅派?火葬後の納骨先

昔はペットが亡くなると自宅の庭に土葬するのがスタンダードでした。しかし、現在は後々の代までその土地に住み続けるかわからないことやマンション住まいが増えたことなどによって自宅の庭への土葬(または、お骨を埋葬)は減っています。

では、火葬後のペットのお骨はどこに納骨すればよいでしょうか。

今日は、ペットの納骨先について“自宅と離れた場所”と“自宅”の2つに分けてご紹介します。

 

1.自宅と離れた場所での納骨

個別墓地

個別墓地は寺院・霊園から墓地を一区画借り、自分でお墓を建てて埋葬するお墓のことです。ペット専用の個別墓地と人間(飼い主さん)と一緒に入ることができる個別墓地があります。ペット専用の個別墓地はペット霊園が増えたことにより数がありますが、人間と一緒に入ることができる個別墓地の数は少なく、人気もあるため不足している状態です。

個別墓地の良いところは、自分好みのお墓を建てられること、家族の一員としてペットと人間が同じお墓に入ることができることです。しかし、お墓を建てるためのお金や年間管理費のことを考えると費用面の負担は大きくなります。

 

共同墓地

共同墓地は一つのお墓に複数のペットのお骨を一緒に埋葬するお墓のことです。納骨できるお骨はペットのみです。共同墓地は合祀(ごうし)墓や合同供養塔とも呼ばれます。ペット霊園の共同墓地や人間用の墓地にペット専用の共同墓地があります。

共同墓地には、骨つぼのまま埋葬するタイプと骨つぼからお骨を取り出して埋葬するタイプがあります。骨つぼからお骨を取り出して埋葬するタイプは、他のペットのお骨と混ざってしまうためお骨を返却することはできません。飼い主さんが購入するお墓に一緒に納骨したい、やはり個別に納骨したい、と思っても後から取り返すことは不可能ですので、よく考えてから納骨しましょう。

共同墓地の良いところは、費用が抑えられること、お墓の管理が不要であることです。また、永代供養付きのタイプもあり、お参りにあまり行けない方や自分(飼い主さん)が亡くなった後も供養して欲しい方におすすめです。

 

納骨堂

納骨堂はお骨を収蔵するための屋内施設です。ペットのお骨のみ収蔵できる納骨堂のほか、人間用の納骨堂内にペット専用の収蔵区画があるタイプ、人間用の納骨堂内で飼い主さんと同じスペースに収蔵できるタイプがあります。

収蔵スペースは、ロッカーのように同じ大きさに区分けされたロッカー型、お仏壇が並んだようなタイプで上段にお仏壇・下段にお骨の収蔵スペースがある仏壇型などがあります。ペット専用の納骨堂の場合、仏壇型は極めて数が少なく、ロッカー型が主流です。

屋内施設であるためお参りの際に天候に左右されることがなく、屋外のお墓のように墓石の掃除や草むしりなどの掃除が不要であることが良いところです。

 

2.自宅での納骨

手元供養

手元供養は火葬後のお骨を持ち帰り、自宅に安置する方法です。火葬後の返骨ができる火葬方法・火葬先を選びましょう。合同火葬にすると他のペットと一緒に火葬されお骨が混ざってしまうためお骨は戻ってきません。

ペットのお骨はずっと自宅に安置していても問題はありませんが、安置場所や飼い主さんが亡くなった後のことも考えておきましょう。お骨は高温で焼かれているためカビは生えにくいですが、骨つぼの蓋がゆるんでいたり直射日光に当ててしまうと中に結露が発生しカビが繁殖します。直射日光を避け、できるだけ風通しの良い場所に安置しましょう。

また、飼い主さんが亡くなった時、ペットのお骨は誰が管理するのかを考えておきましょう。最悪の場合、ゴミに捨てられてしまうかもしれません。

手元供養の良いところは、いつまでもペットのそばにいる安心感がある、お墓に入れるより費用を抑えられることです。しかし、ずっと近くにいることで気持ちの整理がつきにくく、ペットロスが長引く可能性もあります。

 

自宅の庭に埋葬

自宅の庭にペットのお骨を埋葬しても法律上の問題はありません。ただし、私有地であっても水質汚染につながるような川・湖・沼やその周辺に埋葬すると法律に抵触するため気を付けましょう。どのように埋葬するかは自由ですが、土に深めの穴を掘りお骨が充分に隠れる位の土をかけましょう。また、できるだけ水はけの良い場所にしましょう。

自宅の庭に埋葬することの良いところは、ペットのそばにいる安心感がある、ペットが慣れ親しんだ場所で自然に還すことができるところです。ただし、引越しなどでその土地を手放すことになった場合は、お骨を掘り返す必要がありますので忘れないようにしましょう。

 

まとめ

今日は、ペットの納骨先について“自宅と離れた場所”と“自宅”の2つに分けてお伝えしました。

ペットのお骨も人間のお骨と同じく、いつまでに納骨しなければならないというルールはありません。飼い主さんの気持ちの整理がつくまでじっくりと考えても大丈夫です。納得のできる納骨先を選んでください。

 

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