ペットにも終活があることをご存知ですか?もちろん、ペット自身が終活を行うのではなく飼い主さんが行うペットのための終活です。ペットが先に天国に旅立つ時、飼い主さんが先に旅立つ時の両方に備えた準備となります。
今日は、ペット終活が必要な理由、ペット終活でやっておきたいことをご紹介します。ペットや飼い主さんの年齢に関わらず、ペットを飼っているすべての人に是非読んでいただきたい記事です。
目次
1.ペットにも終活が必要?飼い主さんに知っておいて欲しいこと
なぜペットにも終活が必要なのでしょうか。その理由を2つご紹介します。
理由①ペットが亡くなった時のペットロスを軽減する
ペットが亡くなった時のことを考えるのは非常につらいことですが、生きているものには必ず寿命があります。ペットが亡くなった時、大きな悲しみと共に襲ってくるのは“してあげられなかったこと”に対する後悔です。もちろん、終活をしたからと言って後悔や悲しみがゼロになるわけではありません。しかし、“してあげられなかったこと”がたくさんあるより、“してあげたこと”がたくさんあるほうが亡くなった時の後悔は少なくなり、ペットと暮らす毎日がより充実するのではないでしょうか。
理由②飼い主が飼えなくなった後もペットが幸せに暮らせるようにするため
ペットが亡くなるのを見送るのもつらいですが、飼い主さんのほうが先に亡くなった場合、ペットの生活はどうなるでしょうか。次の飼い主さんが見つからない場合、保健所に連れていかれる可能性もあります。自分で飼えなくなった後も、ペットがずっと幸せに暮らせるよう準備してあげることも飼い主の大切な役割です。
2.ペット終活でやっておきたいこと
ペット終活でやっておきたいことをご紹介します。取りかかる順番に決まりはありません。できそうなことから少しずつ始めてみましょう。
①思い出の整理・これからの思い出づくり
飼い始めてから今までの思い出を振り返ってみましょう。飼い始めた頃はどんな様子だったでしょうか。どのように成長し、現在はどんな様子をみせてくれますか。
携帯電話やカメラに写真を保存している場合には整理してみましょう。
思い出を整理していると、一緒に暮らした日々を懐かしく思うと同時にこれまで以上にペットへの愛おしさが溢れてくると思います。さて、これからどのようにペットと暮らしていきたいですか。今後の思い出づくりでしてみたいことがあれば、積極的に行動しましょう。
②医療・ペット保険
ペットが病気になった時に診てもらう信頼できる獣医さんを見つけておきましょう。また、ペットには公的な保険制度がないため医療費は10割負担です。突然の手術・入院なども考えて金銭的な備えも必要です。貯金やペット保険を検討しておきましょう。
③火葬・葬儀・お墓について
ペットが亡くなった場合、火葬は自治体の火葬場か民間のペット葬儀会社へ依頼します。費用や亡くなったペットの扱い方(お供え物の有無、個別火葬の有無、お見送りの有無、など)が異なりますので、検討しておきましょう。
葬儀・お墓についても決めておきましょう。ペットと一緒に入ることができるお墓もあります。もしも、飼い主さん自身のお墓も探している場合には選択肢の一つとしてもよいでしょう。
ペット終活|ペットの火葬(自治体・民間のペット火葬のちがい、民間業者の火葬プラン)
④ペットのエンディングノートをつくる
飼い主さんに万が一のことがあった時、ペットが次の飼い主さんのところでも幸せに暮らしていくために必要なのがエンディングノートです。内容は、かかりつけの病院名、持病、アレルギー、予防接種の記録、エサのこと(与える時間、エサの量、エサの内容)、好きなおもちゃ、お散歩のこと(コース、回数、所要時間)などです。ペットは話すことができないので、ペットのことをよくわかっている今の飼い主さんが次の飼い主さんに伝えてあげましょう。
ペット用のエンディングノートは購入やインターネットでダウンロード(無料)することができます。また、お手持ちのノートに必要事項を手書きしても問題ありません。
ペット終活|ペット用エンディングノートの書き方、もしもに備えた次の飼い主探しの方法
⑤ペットの引き取り先を決める
飼い主さんがペットのお世話ができなくなった時に備えて、ペットを引き取ってくれる相手を探しておきましょう。飼い主さんがまだ若くて健康だったとしても、突然の事故や病気で入院したりするかもしれません。一次的にお世話ができないだけかもしれませんが、ペットにとってはお水もエサも与えられず暑さ・寒さにも無防備な状態になります。
まとめ
今日は、ペット終活が必要な理由、ペット終活でやっておきたいことをお伝えしました。
ペット終活はいつから始めても問題ありませんが、できるだけ早いうちに始めることをおすすめします。早めに始めたほうが飼い主もペットも元気な時に思い出作りができます。また、ペット保険の加入には健康であることが条件の場合や年齢制限を設けている場合もあります。終活をして損することはありませんので、ぜひ早めに始めてみてください。