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終活(生前整理)における不動産整理!手順と作業内容を解説

終活の中で、大変だけど必ずしなければいけない作業の1つに「不動産の整理」があります。相続に関わる作業ですので、始めるならしっかりと腰を据えて取りかからなければいけません。

そこで今日は終活(生前整理)の一環として不動産を整理する方法について、必要な作業を順に紹介します。まず何から始めればいいのか知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.所有する不動産をリストアップ!

終活(生前整理)の一環として不動産を整理するなら、まずは所有している不動産を把握するところから始める必要があります。

そこで最初に行うのが、不動産のリストアップです。

所有している不動産を1つずつ書き出しながら、しっかり把握していきましょう。

書き出す項目は、こちらを参考にしてみてください。

● 種類(土地、建物など)
● 住所
● 面積
● 名義
● ローンの有無、支払額、残高
● 状態、用途(○○が住んでいる、駐車場として貸し出し中など)
● 最終の固定資産税評価額

書き出す先はノートやメモ帳でもOKですし、パソコンの操作が得意な人は独自の表を作ってもOKです。終活ノート(エンディングノート)を用意している人は、もちろん終活ノートに書き出していただいて構いません。

ただ、ここで注意してほしいことが1つあります。それは、最初の段階では「財産目録」の欄に記入しないことです。

終活ノートには、「財産目録(遺産目録)」という欄があります。しかしこの段階では、リストアップした不動産をそのまま遺産として残すかどうか、まだ分かりませんよね。

財産目録の欄には後で清書しますので、今の段階では空けておきましょう。

 

 

2.遺すべき不動産と売却すべき不動産を見極めよう

所有している不動産を全てリストアップしたら、次に行うのは遺すべき不動産と売却すべき不動産を見極める作業です。

所有している不動産の中には、今ある形のまま遺産として残すべき物件もあれば、売却して現金化し、その現金を遺産として残すべき物件もあります。

例えば今も家族みんなで暮らしている家の場合は、そのまま遺すべき不動産と判断してもよいかもしれません。もし「自分に何かがあっても家族は引き続きこの家で暮らしていくだろう」と思えるなら、家としてそのまま遺すのも良い選択といえるでしょう。

場合によっては今ある家をそのまま遺すのではなく、売却して得たお金で新しく子ども名義の家を建てるのも1つの選択肢ですね。

反対に、売却を検討した方がいいのは
● 空き家になる可能性がある家
● 使い道のない土地
● 相続人が複数いる場合
などです。

故人の住んでいた家を遺族が相続した場合、誰もその家に暮らさなければ空き家となってしまいます。

空き家を放置することで建物の劣化が進むと、最終的には近隣住民に危険を及ぼしかねません。家の状態によっては、行政指導の対象となる可能性もあるでしょう。

そうなる前に空き家を処分するのが一般的ですが、空き家を処分するのは意外と手間のかかる作業です。何より、遺品整理は想像以上に気分が滅入ります。思い出のある家を処分するとなれば、遺族の寂しさもひとしおでしょう。

また、相続人が複数いる場合は名義の問題もあります。特に注意が必要なのは、1つの不動産に対して相続人が複数いる場合です。

中には「みんなで名義を共有しよう」と考えるご遺族もいらっしゃいます。しかし共有名義の不動産は、後になってさまざまな問題へと発展する恐れがあるのです。

これに対して、共有名義にしない場合は遺産をめぐるトラブルが発生する可能性があります。

よくあるのは、それぞれが不動産を相続しない代わりに現金を多めに相続させてほしいと言い出すケースです。話し合いが上手に進まなければ、仲たがいしてしまうかもしれません。

「うちは大丈夫だ」と思っていても、いざお金のこととなれば誰が何を言い出すかは分からないものです。そう考えると「今ある不動産をどういった形で遺すべきか?」と検討することは、回り回って“遺族のため”といえますね。

1つしかない不動産を今ある形のまま遺産として残すなら、今のうちから親族でしっかり話し合い、早い段階で生前贈与の手続きを進めておくとよいでしょう。生前贈与はコスト面でこそ相続に劣りますが、相続トラブルを防ぐ意味では最も確実な方法です。なお、不動産の売却は相続税とも密接に関連きますから、相続税のことも考えておく必要があります。

相続の準備の第一歩!相続税のことを知っておこう!

 

 

3.遺族のために「遺産目録」を作ろう

遺すべき不動産を見極めたら、最後に「遺産目録」を作ります。

遺産目録とは、その名の通り「遺産の目録」のこと。簡単にいうと「遺産の一覧表」です。「遺産」という言葉に引っかかる人は、「財産目録」と記しても問題ありません。

最初に所有する不動産を洗い出したときとは異なり、遺産目録は自分だけでなく誰が見ても分かりやすいように記します。落ち着いて、キレイな字で書きましょう。もちろんパソコンで作った表を印刷してもOKです。

終活ノートをお持ちの方は、終活ノートに書きます。

お持ちの終活ノートが市販品であれば、おそらく「遺産目録(財産目録)」という専用のページが用意してあるハズです。そのページの「不動産」を書く欄に記しましょう。

不動産以外の遺産についても目録を作りたい人は、こちらを参考にしてみてください。

生前整理で財産や債務を整理する方法を3ステップに分けて紹介

 

 

まとめ

今日は終活(生前整理)の一環として不動産を整理する方法について、必要な作業を順に紹介しました。

遺産目録は「自分が整理するために作るもの」と「遺族へ残すために作るもの」の2つを用意するのがオススメです。終活ノートの作り方および終活の進め方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
終活の「やることリスト」に加えるべき項目とオススメの手順

終活は、その半分が遺族のために行う作業でもあります。その点をぜひ意識しながら進めてくださいね。